Glyphs 3用のShiftJIS文字コード表プラグインを作ってみました。プラグインについて学習するために作成したもので、いくつか改善すべき点がありますが試用版として「CodeMapTrial」を公開します。本プラグインの名前、仕様、配布方法等は将来予告なく変更する可能性があります。
CodeMapTrial
バージョン:0.4
CodeMapTrialはShiftJIS文字コード表の文字がGlyphsドキュメントに含まれるか否かを確認できるGlyphs 3用の試用版プラグインソフトウェアです。Glyphsドキュメントの中に存在しない文字は背景が赤色で表示されます。これによりShiftJISの文字セットに対応したフォントを作成するときに不足している文字を確認できます。その他、空白が割り当てられている文字の背景を黄色で表示することもできます。
CodeMapTrialウインドウ:ライトモード(左)とダークモード(右)
機能
- Glyphsドキュメントの中に存在しない文字は背景が赤色で表示されるため不足しているグリフを知ることができます。
- 「Character set」から「ShiftJIS (X0208)」「ShiftJIS (Windows CP932)」「ShiftJIS (macOS X0213)」「ShiftJIS (Windows X0213)」を切り替えることができます。
- 複数のGlyphsドキュメントを開いている場合は最前面のGlyphsドキュメントに対する結果を表示します。
- 文字コード表の文字を選択するとウインドウの下部に選択した文字に対する「SJIS:ShiftJISコード」「UNI:ユニコード」「NICE:Nice Name」が表示されます。(Nice NameはGlyphs標準のグリフ名です。Glyphs標準のグリフ名はAdobe-Japan1-xフォントを作成する際の名前と異なるものがあるため利用する際は注意してください。)
- 文字コード表で選択した文字が最前面のGlyphsドキュメントに存在している場合は右側の「target glyph」と「master glyph」にその情報が表示されます。存在しない場合は空白になります。「master glyph」には各マスターに描かれているグリフが表示されます。
- 設定の「Colouring blank glyphs」を有効にするとGlyphsドキュメントに存在する空白グリフの背景が黄色で表示されます。未作成のグリフに空白を割り当てている場合はそのグリフを判別するために利用できます。
- Glyphsドキュメントの「フォント情報」=>「フォント」タブ=>「カスタムパラメータ」に「CodeMapTrialFont」キーを追加し、その値としてPostScriptフォント名を設定すると文字コード表の表示フォントを変更できます。
- 対象となるGlyphsドキュメントが開かれていな場合は文字コード表の文字が薄いグレー表示になります。
制限事項と既知の問題については付属の「お読みください.pdf」と「ShiftJIS X0213について.pdf」を参照してください。
使用許諾
本プラグインは無償で利用できますが無保証です。本プラグインのインストールを行う前に付属の「使用許諾.txt」をお読みください。本プラグインをインストールすると使用許諾の内容に同意したものとみなします。使用許諾の内容に同意のうえインストールしてください。
もし本プラグインをインストールしたことによりGlyphs 3アプリケーションの動作が不安定になるなどの問題がみられた場合は本プラグインを削除して本プラグインの利用を中止してください。
本プラグインの動作対象環境
- macOS Sierra 10.12.6以降。2023年7月の時点でmacOS Ventura 13.4.1まで。Intel Mac & Apple Silicon Macに対応。
- Glyphs 3以降。2023年7月の時点で正式リリース版のGlyphs 3.1.2まで。
ダウンロードURL:(ファイルサイズ:1MB)
URLを選択するとダウンロードページが現れます。ページの右上にあるダウンロードアイコンを選択するとダウンロードが始まります。
※ダウンロードページにアクセスしたときに「エラー。プレビューに問題が発生しました」と現れる場合は、無視して「ダウンロード」ボタンを押してください。
※Google Chrome を使用してダウンロードするときに「一般的にダウンロードされているファイルではなく、危害を及ぼす可能性があります。」と表示される場合がありますが「継続」を選択することでダウンロードできます。もしくはSafariブラウザを利用してダウンロードしてください。
※ダウンロードしたzipファイルの解凍はmacOS環境で行ってください。Windows環境ではファイル名が文字化けするなど正しく解凍できない場合があります。
【更新履歴】
2023.07.11:v0.4を公開
空白グリフの背景色を黄色で表示する機能を追加。背景色のON/OFFを切り替える設定を追加。
2023.06.19:v0.3を公開
「Character set」に「ShiftJIS (macOS X0213)」と「ShiftJIS (Windows X0213)」を追加。「ShiftJIS X0213について.pdf」を追加。「お読みください.pdf」をv0.3向けに修正。
2023.05.24:v0.2を公開
ウインドウ右側に「target glyph」と「master glyph」表示を追加。ウインドウの表示順が切り替わった際にプラグインウインドウの下部に表示されていたSJIS、UNI、NICEの情報が消えてしまう不具合を修正。UIを微調整。
2023.05.10:v0.1を公開
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