Glyphs 2.4.2:Adobe-Japan1-6フォントの作成を試す


前回の「Glyphs 2.4.1:Adobe-Japan1-6フォントの作成を試す」の内容をGlyphs 2.4.2 (1056)で確認しました。Glyphs 2.4.2 (1056)で結果が異なる部分だけ記載します。

※記載している内容はGlyphs 2.4.2 (1056)を使用して確認しました。他のバージョンでは結果が異なるかもしれません。個人の限られた環境で独自に確認しているため他の環境では結果が異なる可能性もあります。

※記載している内容は筆者の独自解釈によるものであり、Glyphsアプリケーションの開発元から回答を得て記載しているものではありません。筆者の知識不足などにより内容に誤りがあるかもしれません。

2017.09.30追記:Glyphs 2.4.3 (1064)でも同じ結果になることを確認しました。掲載しているGlyphsファイルもそのまま使用できます。

2018.06.10追記:Glyphs 2.5.xでは古いGlyphsファイルを開くとコンポーネントに関する警告表示が現れる場合があります。前回試作したGlyphsファイルもこの警告が現れるのでGlyphsファイルをGlyphs2.5.x向けに修正しました。ファイル(CidNumGlyphPr6N_v1_002.zip)

1)vrt2フィーチャーの自動生成について

一般的なAdobe-Japan1-6フォントは縦書き用に90度回転したグリフの字体切り替え情報を含むvrt2フィーチャーを持っています。縦書き用に90度回転したグリフには名前の後ろに「.rotat」を付けます。Glyphs 2.4.1 (983)で自動生成したvrt2フィーチャーにはこのグリフに関する情報が含まれませんでした。

Glyphs 2.4.2 (1056)では名前の後ろに「.rotat」を付けたグリフもvrt2フィーチャーに含まれるように変わっています。

2)自動的に名前が変わってしまうグリフについて

Glyphs 2.4.1 (983)では、例えば名前が「zero.zero.full」のグリフを追加するとその名前は自動的に「zero.full.zero.full」に変更されます。変更された名前のままAdobe-Japan1-6フォントを出力すると、そのグリフは適切なCID番号に割り当てられませんでした。このような変更が行われるグリフは15文字ありました。15文字については「Glyphs 2.4.1:Adobe-Japan1-6フォントの作成を試す」を参照。

Glyphs 2.4.2 (1056)では15文字のうち12文字は自動的に名前が変更されることはなくなりましたが、以下の3文字については引き続き名前の変更が行われます。

CID
変更前のグリフ名
変更後のグリフ名
16268
bartop.dentistry
bartop-dentistry
16269
barbottom.dentistry
barbottom-dentistry
20921
apostrophe_S
quoteright_S
この3文字については変更後のグリフ名でAdobe-Japan1-6フォントを出力すると適切なCID番号に割り当てられません。

変更後のグリフ名をGlyphsの画面から手入力で修正しても変更前のグリフ名に戻すことができませんでした。通常の方法ではなく以下のようなマクロを使えば変更前のグリフ名に戻すことができました。(注:メトリクスキーにこれらの名前を使用している場合はこのマクロでは不十分です)

#------ここから
Glyphs.font.glyphs['bartop-dentistry'].name = 'bartop.dentistry'
Glyphs.font.glyphs['barbottom-dentistry'].name = 'barbottom.dentistry'
Glyphs.font.glyphs['quoteright_S'].name = 'apostrophe_S'
#------ここまで

3)今回のバージョンで名前が変わったグリフ

Glyphs 2.4.2 (1056)では以下のとおりCID番号とグリフ名の対応が変わっています。

CID
Glyphs 2.4.1(983)
Glyphs 2.4.2(1056)
662
hyphen.full
hyphen.full.001
693
minus.full
hyphen.full
7892
horizontalbar.vert
emdash.vert
7893
hyphen.full.vert
endash.vert
このため前回試作したGlyphsファイルを使ってGlyphs 2.4.2 (1056)からフォントを出力するとこれらのグリフが適切なCID番号に割り当てられません。適切なCID番号に割り当てるためにはグリフ名を変更しなければなりません。これらのグリフ名は通常どおり手入力で変更できます。

以上です。他に変更点など見つかった場合は後日追記します。

前回試作したGlyphsファイルについて

前述のとおりGlyphs 2.4.2 (1056)ではCID番号とグリフ名の対応が変わっています。このため前回試作したGlyphsファイルを使ってGlyphs 2.4.2 (1056)からフォントを出力すると一部のグリフが正しいCID番号に割り当てられません。

前回試作したGlyphsファイルをGlyphs 2.4.2 (1056)用に修正しました。適切なCID番号に割り当てるためにグリフ名を修正し、グリフ名が変わったのでフィーチャーとglyphOrderも修正しました。

以下にGlyphs 2.4.2 (1056)用のGlyphsファイルを掲載します。
2018.06.10追記:Glyphs 2.4.2 (1056)〜2.5.1 (1141)で確認済みです。

このGlyphsファイルを使って出力されるフォントはダミーのグリフからなる特殊なフォントであり実用的なフォントではありません。このファイルは自由に修正を行って構いませんが内容と結果については一切保証しません。自身の判断と責任のうえで使用してください。

以下のURLにアクセスして「CidNumGlyphPr6N_v1_002.zip」をダウンロードしてください。

ダウンロードURL:(zipファイルサイズ:約590KB、解凍後のサイズ:約25.4MB)

https://drive.google.com/file/d/1SNZws2CKuxuxA6hsvObceP66wKKJfe9e/view?usp=sharing

URLを選択するとダウンロードページが現れます。ページの右上にあるダウンロードアイコンを選択するとダウンロードが始まります。

※ダウンロードページにアクセスしたときに「エラー。プレビューに問題が発生しました」と現れる場合は、無視して「ダウンロード」ボタンを押してください。

※ダウンロードしたzipファイルの解凍はOS XまたはmacOS Sierra環境で行ってください。Windows環境ではファイル名が文字化けするなど正しく解凍できない場合があります。

以上

【更新履歴】

  • 2018.06.10:試作したGlyphsファイルをGlyphs 2.5.x向けに修正(v1.002)。
  • 2017.09.30:Glyphs 2.4.3 (1064)で確認した結果を追記。

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