「Glyphs関連のツール」にある「CheckFallbackGlyph」アプリケーションの使用例を紹介します。
CheckFallbackGlyphは指定したフォントを使って入力したテキストの中にある代替表示された文字を色付けして知らせるアプリケーションです。
CheckFallbackGlyphにはあらかじめ用意された文字の一覧やユーザーが作成した文字の一覧を読み込む機能があります。
サンプルの「ShiftJIS」はmacOSがサポートするShiftJIS文字セットです。
サンプルの「Windows CP932」はmacOSがサポートするWindowsのShiftJIS文字セットです。
上の結果から、macOSとWindowsの両方で代替表示される文字があること、Windowsの場合はmacOSよりも代替表示される文字が多いことが分かります。
実際のWindows環境に対してAdobe Fontsにある同じフォントをインストールして確認したところ「Windows CP932」の赤色の文字は上記と同様に代替表示されることを確認しています。
例えばワープロソフト等で「東京〜大阪」というテキストを入力した場合、macOSなら全ての文字がこのフォントで表示されますが、Windowsでは「〜」だけ別のフォントに代替表示されてしまいます。(Windowsで環境依存文字として扱われているもう一つの「〜」はこのフォントで表示できる)
このフォントに限らず、Adobe FontsやGoogle Fonts、その他のサイトに掲載されている無償で利用可能な日本語フォントを確認するとmacOSとWindowsで表示できる全角記号の文字数が違っていたり、特定の文字だけ抜けているケースをみかけることがあります。
フォントの仕様によっては仮名文字だけしか含まれない、漢字は一部の文字しか含まれないなど様々な仕様のフォントがあるので、ここでフォントの正誤については記載しません。正誤については自身で判断するかフォントの作成元や提供元に確認するなどしてください。
Glyphs等を使ってフォントを作成しているならCheckFallbackGlyphを確認用として利用できます。例えば作成したフォントの「〜」が「ShiftJIS」で表示できるのに「Windows CP932」で表示できない上記のようなケースなら、全角の「〜」に対して「301C」と「FF5E」の2つユニコードを割り当てることでmacOSとWindowsで同じグリフを表示できます。
Glyphs 3を使用しているなら「Glyphs関連のツール」にある「CodeMapTrial」プラグインを利用することで作成中のGlyphsファイルに対してフォントを出力する前に上記と同じような確認ができます。(該当箇所の一覧が無いなど仕様は異なります)
以上
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